【パパママ必読!】「早熟」で終わらせない!トップ選手が幼少期に実践していた「3つの動き」の秘密
- かけっこAC 板橋

- 2月9日
- 読了時間: 6分

こんにちは、子から妻、妻から私と感染性の胃腸炎のバトンが渡り、無事完走しましたかけっこ教室のさいとうコーチです。(家の中は大惨事です)
前回は「36の基礎運動」の全体像についてお話ししましたが、今回は少しドキッとするデータからお話しさせてください。
「小学生の頃は全国大会で優勝するような『神童』だったのに、中学・高校・大人になるにつれて名前を聞かなくなってしまった…」
皆さん(パパママ)の学生時代周りにも、そんな話はありませんでしたか?
親御さんとしても、我が子には「今!」だけでなく「将来!!」も輝いていてほしいと願うはずです。
実は、この「早熟で終わるか、大人になって大成するか」の違いについて、世界のスポーツ科学界に衝撃を与える研究結果が出ています。
今回は、最新の研究データに基づき、お子さんの将来の可能性を広げるための「3つの動きの秘密」をお話ししていきましょう!
「ジュニア時代のチャンピオン」が、なぜプロになれないのか?
それは、「ジュニア期(子供時代)のエリートパフォーマンスと、シニア期(大人)の成功に関連性は薄く、むしろ逆のパターンすらある」というものです。
簡単に言うと、こういうことです。
Aタイプ: 子供の頃から一つの競技だけを徹底的にやり込んで、ジュニア大会で勝った子。
Bタイプ: 子供の頃はいろいろなスポーツや遊びを経験し、専門競技に絞るのが遅かった子。
この2タイプを比較したとき、最終的にオリンピックレベルやプロ選手まで到達する確率が高かったのは、なんと「Bタイプ」だったのです。
一つのことだけを繰り返せば、確かに小学生の間はすぐに結果が出ます。しかし、それは「早熟」なだけかもしれません。
逆に、遠回りに見えても多様な動きを経験(早期多様化)していた子の方が、身体の土台がしっかり作られ、後になってからグンと伸びるのです。
ちなみに大谷翔平選手はバトミントンと水泳、弓道(野球のためにやったそうです)、八村塁選手は野球、アメリカの学生は主にプロになるまでに2、3つほど掛け持ちで競技を行うそうです。
さいとうコーチは遊びですが、バスケ野球サッカーラグビーテニス卓球バトミントン水泳スノーボードetc…とまんべんなくスポーツはやっていました!
36の動きは「3つのカテゴリー」で攻略せよ!
では、将来伸びる子になるために、どうやって「動きの偏り」をなくせばいいのでしょうか?
前回ご紹介した「36の基礎運動」を1つずつチェックするのは大変ですよね。
そこで、36の動きを大きく3つのカテゴリーに分けて考えます。これだと親御さんでも意識しやすくなりますね!
カテゴリー | 特徴 | 動きの例 |
① 平衡系(バランス) | 姿勢を保つ、崩れた姿勢を直す | 立つ、回る、組む、逆立ち、ぶら下がる |
② 移動系(移動) | 重心を移動させて場所を変える | 走る、跳ねる、這う(はう)、くぐる、泳ぐ |
③ 操作系(用具・対人) | 物や人を扱う、力加減を調整する | 投げる、捕る、蹴る、運ぶ、渡す |
この3つを、食事の栄養バランスのようにまんべんなく「食べて」いるかが重要です。
例えば、「走る(移動系)」は速いけど、「ボール運動(操作系)」は苦手。
あるいは、「逆立ち(平衡系)」は得意だけど、「鬼ごっこ(移動系)」はすぐ疲れる。
こうした「動きの好き嫌い」こそが、将来の伸びしろを狭めてしまう原因です。
日本が推奨する「急がば回れ」の法則
「一つのことを極めるのが美徳」という考え方は、スポーツの初期段階では少し危険かもしれません。
また、スポーツトレーナーの小俣よしのぶ氏は、これを「スポーツ万能な子ども」と表現しています。
特定の競技「だけ」ができる子ではなく、どんな状況でも自分の体をコントロールできる「万能な土台」を持つ子こそが、最終的にどんな競技を選んでもトップに行けるのです。
専門用語で言えば「早期専門化(アーリースペシャライゼーション)」の罠に陥らず、「早期多様化(アーリーダイバーシフィケーション)」を目指す。
これが、私たちがいま、最も親御さんに伝えたいメッセージです。
お家でできる!「3つの動き」診断テスト
では、お子さんが3つのカテゴリーをバランスよく育めているか、お家の中でできる簡単な遊びでチェックしてみましょう!
① 平衡系(バランス)チェック:「目隠し片足立ち」
生理学(山地啓司先生ら)の視点では、バランス能力には目からの情報だけでなく、耳の奥にある「前庭感覚」や足裏の感覚が重要とされています。
方法: 目を閉じて片足立ちをします。
基準: グラグラせずに10秒キープできますか?(低学年なら5秒でもOK)
ポイント: これができないと、走っている時も無意識にバランスを崩しやすく、実はスピードロスの原因になります。
② 移動系(移動)チェック:「くま歩き(高這い)」
「走る」以外の移動ができるかがポイントです。
方法: 手と足をついて、膝を地面につけずに「くま」のように歩きます。
基準: 手と足がスムーズに連動して前進できますか?
ポイント: これが苦手な子は、手足の連動(協応性)が未発達な可能性があります。かけっこでの腕振りにも影響します。
③ 操作系(操作)チェック:「お手玉キャッチ」
方法: お手玉や靴下を丸めたものを真上に投げ、手を叩いてからキャッチします。
基準: 投げたボールの落下点に素早く入れますか?
ポイント: これは「空間定位能力」と言って、ボールだけでなく、走っている時の「他者との距離感」を掴むのにも役立ちます。
今回のまとめ
早期専門化のリスク: 最新の研究では、子供時代に一つの競技に絞るよりも、多様なスポーツ経験をした方が将来トップになれる可能性が高いとされています。 3つのカテゴリー: 36の動きは「①バランス」「②移動」「③操作」に分けられます。これらを偏りなく経験することが重要です。 スポーツ万能を目指す: 陸連や専門家も、小学生時代は特定のスキルよりも、幅広い動きの習得(早期多様化)を推奨しています。
いかがでしたでしょうか?「走るのは速いけど、目隠しバランスは全然ダメだった!」という発見があったかもしれません。
もし苦手なカテゴリーが見つかったら、ラッキーです。そこが「伸びしろ」だからです。
苦手を克服するためにスパルタ特訓をする必要はありません。「今日はいつもの遊びで、やったことのない事で遊んでみようか!」と誘うだけで十分です。
さて、ここまでで「理論」と「動きの分類」でした!
いよいよ次回、最終回では、これらの基礎運動が「どうやって『かけっこ(足が速くなる)』に直結するのか?」、その具体的なトレーニングへの応用編をお届けします。
「遊び」が「最速の走り」に変わる瞬間を、ぜひ目撃してください!




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