【小学生の保護者向け】サイズ選びで運動神経が変わる?プロが教える子どもの靴選びと正しい履き方

こんにちは。上の子がイヤイヤ期真っ最中でなんでも自分でやりたい!出来なかった時はいやー!!!と全力で表現をする我が子を見て、成長してるな〜と感じているさいとうコーチです。
10月も半ばを過ぎ、秋の運動会が一段落してホッと一息ついているご家庭も多いのではないでしょうか。子どもたちが一生懸命にグラウンドを駆け抜けた靴も、すっかり砂だらけで泥まみれになり、「そろそろ新しい靴に買い替えようかな」と検討される時期かもしれません。
実はこの「靴の買い替え」のタイミングこそ、お子様の走りを劇的に進化させる、あるいは逆に才能の芽を摘んでしまう重要な分かれ道になります。
かけっこ教室で子どもたちの走りを見ていると、フォームや姿勢以前に、「靴が足に合っていない」「正しい履き方ができていない」「靴がボロボロ、へたってる」ために本来の力を全く発揮できていないケースが非常に多く見受けられます。
今回は、身体の専門家である柔道整復師の視点から、お子様の運動能力を最大限に引き出す「魔法の靴選び」と、今日からできる「正しい靴の履き方」について、分かりやすく解説していきましょう。
■ 大きめの靴が招く悲劇。足の裏のセンサーが鈍っていく
子どもの靴を選ぶ際、保護者の皆様が一番悩むのがサイズ感だと思います。「子どもの足はすぐに大きくなるから、長く履けるように1センチ大きめを買っておこう」というお気持ち、2人の親である私にも痛いほどよく分かります。
しかし、足の速さやケガの予防という観点から言えば、大きすぎる靴は百害あって一利なしです。成長段階でもありますが、その時その時の足のサイズに合わせた靴を履くべきです。
サイズの大きな靴を履いて走ると、靴の中で足が前後にズルズルと滑ってしまいます。すると、脱げないように無意識のうちに足の指をギュッと反らせたり、丸めたりして踏ん張ろうとします。これを「浮き指」と呼びます。
足の裏には、地面からの情報をキャッチする精巧なセンサーがたくさん備わっています。しかし、浮き指になって指の腹が地面(靴底)に触れない状態が続くと、このセンサーがうまく働かなくなります。さらに、走る時の衝撃を吸収する「土踏まずのアーチ」も正しく育たず、ドタドタとした重たい走り方になり、膝や腰への負担が激増してしまうのです。
靴のサイズは、つま先に「大人の指の幅一本分(約1センチ未満)」のゆとりがあるジャストサイズを選ぶのが、足病医界の絶対的な鉄則です。
履いてみても合っているのかよくわからない場合は一度靴の中敷きを外してみてください
(中敷きが外れる靴の方が良い靴の条件を満たしていることの方が多いです(経験談))外したインソールの上に乗り足が溢れないか見るとわかりやすいです!!
■ 柔道整復師が教える、良い靴を見分ける3つのチェックポイント
では、スポーツショップにズラリと並んだ靴の中から、どのような基準で選べば良いのでしょうか。デザインや色も大切ですが、私は必ず世界的にもいい靴の条件とされる以下の3つのポイントをチェックしています。
かかとが硬くてしっかりしているか(絶対必須)
靴のかかと部分(ヒールカウンター)を靴の後ろから指で押してみてください。ここが少しでも動いたりフニャフニャと柔らかい靴は避けるべきです。かかとの骨をしっかりとホールドしてくれる硬さがあることで、着地時の足首のグラつきを防ぎ、パワーをロスせずに前へ進むことができます。また踵を踏むような履き方は絶対おやめ下さい!
指の付け根のラインで曲がるか
靴を両手で持ち、つま先とヒールを押し合わせるように曲げてみてください。足の指の関節と同じ位置、つまり「靴の前から3分の1」のあたりでスムーズに曲がる靴が正解です。靴の真ん中で真っ二つにぐにゃーっと折れ曲がってしまうような靴は、足底の筋肉に無理な負担をかけ、足底腱膜炎などの痛みを引き起こす原因になります。しかし「靴の前から3分の1」のあたりでスムーズに曲がる靴だとむしろ推進力が増し歩きやすく、早く走れるようになります!
雑巾を絞るようにねじった時、適度な反発があるか
靴のつま先とかかとを持って、雑巾を絞るように軽くねじってみてください。簡単にねじれてしまう柔らかすぎる靴は、走っている時の足の横ブレを抑えきれません。適度な硬さと反発力がある靴を選びましょう。
※どうしてもこのデザインが良いという場合ありますよね?その場合はせめてだけでも1番を基準に選んでみてください!
■ マジックテープと靴紐、移行のタイミングはいつ?
小学生になると、マジックテープ(ベルクロ)の靴から靴紐(シューレース)の靴へ移行するタイミングに迷いますよね。
結論から言うと、足の甲をしっかりと固定できるのであれば、低学年のうちはマジックテープでも全く問題ありません。むしろ、結ぶのが苦手なままゆるゆるの靴紐で走るくらいなら、マジックテープでガッチリと固定した方がずっと速く走れます。
ただし、問題なのは「脱ぎ履きを楽にするために、マジックテープを緩めたままにしている子」が非常に多いことです。これではスリッパを履いて走っているのと同じです。
中学年(3年生〜4年生)になり、手先の器用さが発達してきたら、自分でしっかりと結ぶ練習を始め、靴紐のシューズへ移行していくのが理想的なステップです。靴紐は、足の形に合わせて細かくフィット感を調整できるという最強のメリットを持っています。
■ 玄関での10秒が走りを変える。魔法の「かかとトントン・ギュー」
最後に、どれだけ素晴らしい靴を買っても、履き方が間違っていればすべてが台無しになってしまうというお話をします。
お子様は靴を履く時、つま先を床にトントンと打ち付けていませんか。あるいは、かかとを踏んづけたまま歩き出していませんか。
正しい靴の履き方は、たったの10秒で終わる魔法の呪文「かかとトントン・ギュー」です。
まず、靴紐やマジックテープをしっかりと緩めてから足を入れます。そして、つま先を上げた状態で、かかとを地面に軽くトントンと打ち付け、靴のかかとと自分の足のかかとを隙間なくピッタリと合わせます。最後に、そのかかとがズレないように足の甲の部分をマジックテープや靴紐で「ギューッ」としっかり固定します。
この履き方をするだけで、靴と足が一体化し、足の軽さが劇的に変わります。「えっ、同じ靴なのにこんなに走りやすいの!」と、子ども自身が一番驚くはずです。
■ まとめ:足元の環境を整えて、運動神経のポテンシャルを解放しよう
最後に、今回お伝えした「魔法の靴選びと正しい履き方」の重要ポイントをまとめます。
・大きすぎる靴は「浮き指」を招き、足のセンサーを鈍らせて走りのパフォーマンスを下げる。
・良い靴の条件は「かかとが硬い」「指の付け根で曲がる」「ねじれに強い」の3つ。
・マジックテープでも靴紐でも、足の甲をしっかり固定することが最優先。
・履く時は必ず「かかとトントン」で靴と足を密着させ、甲を「ギューッ」と締める。
家を建てる時に基礎の地盤固めが何よりも重要であるように、スポーツにおける全ての土台は地面と接している「足元」にあります。
毎朝、お子様が学校へ出かける時、「しっかり靴履いた方がした方が速く走れるよー」と一声かけてあげるだけで、その日の体育の授業や休み時間の遊びの質がグンと上がります。
ぜひ次の週末、ご家庭にある靴のサイズや状態をチェックして、正しい履き方を親子で一緒に試してみてくださいね。足元が整うことで、グラウンドをより力強く、より美しいフォームで駆け抜ける子どもたちの姿が見られるはずです!






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