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子どもの姿勢を整えて、健やかで元気な体を育もう!

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こんにちは。こみやコーチです。

今回は、お子様の「姿勢不良」についてお話しします。お子さんの「最近、背中が丸まっている」「座っているとすぐにだらっとしてしまう」と感じたことはありませんか? 姿勢不良は見た目だけでなく、お子様の健康や運動のパフォーマンスにも影響します。今回は、姿勢不良が起こる原因と、ご家庭でできる対策をご紹介します。





・姿勢不良とは?

そもそもの姿勢不良とは、背中が丸まったり、肩が前に出たり、頭が前に突き出したりする状態を指します。お子様の場合、成長期の体はまだ骨や筋肉が発達途中で、姿勢を保つ力が弱いため、姿勢不良が起こりやすくなります。

姿勢が悪いと、見た目が気になるだけでなく、肩こりや疲れやすさ、集中力の低下など、さまざまな影響が出ることも。たとえば、かけっこ教室で「すぐに疲れる」「走るフォームが安定しない」といったお子様は、姿勢不良が関係しているかもしれません。



・姿勢不良が起こる原因

お子様の姿勢不良には、日常生活の中でいくつかの原因が潜んでいます。

  • 長時間のスマホやゲーム:スマートフォンやタブレットを見るとき、首が前に出て背中が丸まりがち。これが習慣化すると、姿勢が固定されてしまいます。

  • 運動不足:体を支える筋肉(特に背中やお腹の筋肉)が弱いと、正しい姿勢を保つのが難しくなります。

  • 座り方や荷物の持ち方:長時間同じ姿勢で座ったり、重いランドセルを片方で背負ったりすると、体のバランスが崩れ、姿勢不良につながります。

  • 生活習慣の乱れ:睡眠不足やストレスがたまると、筋肉が緊張したり、体がだるくなったりして、姿勢が崩れやすくなります。 保護者の皆様も、デスクワークで肩がこったり、疲れたときに猫背になった経験がおありですよね。お子様も同じように、日常の習慣が姿勢に影響を与えるのです。



・姿勢を整える簡単な方法

ご安心ください! 姿勢不良は、ちょっとした工夫で改善できます。ご家庭でできる簡単な対策をご紹介します。

  1. 正しい座り方を意識する:椅子に座るときは、背もたれにしっかりとつけ、背筋を伸ばし、足の裏を床につけましょう。机の高さが合わない場合は、クッションや台を使って調整すると効果的です。

  2. 軽い運動やストレッチ:背中やお腹の筋肉を鍛える簡単な運動を取り入れましょう。たとえば、仰向けに寝て膝を抱える背中のストレッチや、腕を前後に大きく振って歩くだけでも姿勢を整える効果があります。

  3. スマホやゲームの時間を管理:長時間のスマホ使用は避け、30分ごとに休憩を。画面を見るときは、目線を下げすぎないよう、端末を少し高く持ちましょう。

  4. ランドセルの背負い方をチェック:ランドセルは両肩と背中で背負い、背中にぴったりつけるよう調整してください。出来るだけ腰に当たり過ぎない高さがちょうど良いとされています。重すぎる荷物は避け、必要に応じて荷物を整理しましょう。



保護者の皆様が「背筋をピンと伸ばしてみよう」と声をかけたり、一緒にストレッチをしたりすると、お子様も楽しく取り組めます。親子の時間も増えて一石二鳥です!

姿勢を整えることは、お子様が健康で自信を持って毎日を過ごすための大切な一歩です。日常生活の中で少し意識するだけで、姿勢はぐんと良くなります。良い姿勢は、かけっこでの走り方や集中力にも良い影響を与えます。



ご家庭でも、「一緒にストレッチしよう」「ランドセルの背負い方をチェックしよう」とお声がけください。小さな習慣が、お子様の健やかな成長を支えます。

私たちのかけっこ教室でも、お子様が正しい姿勢で楽しく体を動かせるようサポートしてまいります。一緒に、元気いっぱいの毎日を目指しましょう!





参考文献

  • 「Self-correction of posture: assessment of the quality of the movement accomplished by non-instructed school children」

    Kotwicki T. 他, Scoliosis and Spinal Disorders (2012) BioMed Central

    • 小学生(7〜13歳)を対象に、「“背筋を伸ばして”という指示がない状態での姿勢の自己修正」がどの程度できるかを調べた研究。 BioMed Central

    • 結論として、子どもが「姿勢を直して」と言われても、上背部の丸まり(脊柱の角度)や骨盤の動きなどで不自然な補正をしてしまうことが多く、単純な「姿勢を正せ」の指示だけでは十分ではない、という点が指摘されています。 BioMed Central

  • 「Effect of W-sitting on Standing Posture of Preschool Age Children」

    Fujimori M., Natusako A., Tsurusaki T. 他, Rigakuryoho Kagaku (2015) J-STAGE

    • 幼児(3〜6歳)で、“W座り”(両膝を開いて尻の下にかかとがあるような座り方)を日常的にしている子どもの立位(立っている時の姿勢)への影響を調べた研究。 J-STAGE

    • 結果、W座りをする子どもでは骨盤が前に傾きやすく、それが股関節の内旋や腰・背中・脚のバランスに影響を与える可能性が示唆されています。 J-STAGE

  • 「Back posture education in elementary schoolchildren: stability of two-year intervention effects」

    Geldhof E, Cardon G, De Bourdeaudhuij I, De Clercq D. 他, Spine / European Spine Journal (2006/2007) PubMed

    • 小学生(8〜11歳)を対象に「背中の教育プログラム(姿勢に関する授業+教室環境・教師支援)」を2年間行い、その後1年フォローアップした研究。 PubMed

    • 保護者/学校/教室で継続的な環境整備・教育が姿勢改善に有効であることを示しています。

  • 「Body Posture Defects and Body Composition in School-Age Children」

    (ポーランドの研究) PubMed (2020) PubMed

    • 小学生(11〜12歳)を対象に、背中・腰の脊柱の前後方向カーブ(kyphosis, lordosis 等)と、体組成(筋肉・脂肪など)の関係を調べた研究。 PubMed

    • 結果、筋肉量が比較的多い(しっかりした体格の)子どもは、正しい脊柱のカーブを維持しやすいという傾向が見られ、逆に筋肉が少ない子どもでは姿勢異常が出やすいという関連が示されています。 PubMed

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