【第2回】子どもの足を守り育む「良い靴」の3つの役割と選び方

かけっこAC 板橋
2 日前
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こんにちは！さいとうコーチです！

うちの子とこの前、鉄道博物館　通称「てっぱく」に行ってきました！もう大興奮すぎて、帰るのも大騒ぎでたくさんのお土産を買って帰り、今ではかがやき（新幹線の名前）のスプーンを使うと嬉しそうにご飯を食べてくれます笑

さて前回は、大人の足とは決定的に違う「子どもの足の驚くべき構造」、特にやわらかい軟骨の状態であることや、3つのアーチが形成途中であるという超重要なポイントについて解説しました。

子どもの足が未完成で可逆性（変形しやすい）があるからこそ、私たちは親として適切な環境を整えてあげる必要があります。その環境の核となるのが、毎日履く「靴」です。

今回は、子どもの足の健康と発達を支える「靴の機能的な役割」と、具体的にどのような構造が「良い靴」の条件を満たすのか、専門家目線で深掘りしていきましょう！

1. 子ども靴が果たすべき３つの重要な役割

靴は単に足をカバーするものではありません。成長段階にある子どもの足にとっては、健康な骨格形成と運動能力の発達を助けるための医療器具にも近い重要な役割を持っています。

① 守る（Protect）：ケガや外力から未完成な足を守る

子どもの足の骨は骨化が完了しておらず、非常にデリケートです。靴は外部からの衝撃や異物、不自然な体重の偏りから、足全体、特に未熟な関節や軟骨を保護するシェルターの役割を果たします。

② 支える（Support）：変化しやすい骨格を安定させる

前回お話ししたように、内側縦アーチ（土踏まず）などの3つのアーチは3歳頃から7歳にかけて形成されます。この重要な形成期に、靴は足底の構造を無理なくサポートし、足が正しい形で成長できるよう基盤を支える役割を担います。これにより、不適切な歩行による過度な負荷を防ぎます。

③ 助ける（Assist）：正しい歩行をサポートし運動能力を育む

歩行は、足の筋肉を使い、荷重応答期から蹴り出し期へとスムーズに移行する一連の動作です。良い靴は、不安定な子どもの歩行をサポートし、効率的な動作を助けることで、より多く歩く経験を増やし、結果として運動能力の向上を助けます。

2. 足のトラブルの原因と靴選びの基本

子どもの足の疾患は、遺伝要因と環境要因の組み合わせによって引き起こされます。例えば、特定の足の形（例：エジプト型）は、大人になって外反母趾（hallux valgus）になりやすいという遺伝的素因を持ちますが、子どもの頃の正しい靴選びという環境要因が良ければ、必ずしも疾患につながるわけではありません。