【小学生向け】足が速くなる秘密は「柔軟性」!プロが教える簡単ストレッチ3選
- 板橋かけっこAC

- 5月1日
- 読了時間: 6分

こんにちは。板橋かけっこ教室こみやコーチです。
当かけっこ教室のブログでは、これまで「走るための筋力」や「正しいフォーム」について何度かお話ししてきました。しかし今回は、それらと同じくらい、いや、もしかするとそれ以上に大切な「筋肉の柔軟性」についてお伝えしたいと思います。
「うちの子、一生懸命走っているのに歩幅が狭くて…」 「走る姿勢がどうしても前かがみになってしまう」
保護者の皆様から、そんなお悩みをよく耳にします。実はこれ、筋力不足でも運動神経の問題でもなく、単に「筋肉が硬いこと」が原因かもしれません。
いくら筋力があって正しいフォームを頭で理解していても、筋肉が硬くては脚を大きく前に振り出すことができません。ストライド(歩幅)が物理的に短くなってしまい、結果として速く走れないのです。
特に現代の成長期のお子様は、外遊びの減少や長時間の座り姿勢によって、大人が思っている以上に筋肉が硬くなりやすい環境にあります。だからこそ、日頃から柔軟性を意識することが、かけっこ上達への大きな近道となります。
私は理学療法士として日々さまざまな身体を診ている視点からお伝えすると、硬い筋肉のまま走ることは「サイドブレーキを引いたままアクセルを踏み込んでいる状態」と同じです。
かけっこにおいて、特に以下の3つの筋肉が硬くなると、走りに明確な悪影響が出てしまいます。
・ハムストリングス(太もも裏の筋肉)
脚を前に大きく振り出す動作で、ゴムのように伸び縮みする筋肉です。ここが硬いと、ゴムが突っ張って脚が前へ上がりにくくなり、ストライドが短くなってトップスピードが出にくくなります。
・腸腰筋・大腰筋(股関節の付け根の筋肉)
上半身と下半身をつなぐ、かけっこの「エンジン」とも言える重要な筋肉です。ここが硬いと走る姿勢が崩れやすく、脚を十分に引き上げて地面を強く蹴ることができなくなります。
・脊柱(背骨まわりの筋肉)+ふくらはぎ
背骨の柔軟性は「力強い腕の振り」や「体幹の安定」に、ふくらはぎは「地面を蹴る反発力(サスペンション)」に直結します。これらが硬いと全身の連動性が悪くなり、腕振りが小さく、ドタドタと重たい走りになってしまいます。
逆に言えば、これらの筋肉をターゲットにして柔軟性を高めるだけで、走りは見違えるほど大きく、軽やかになります。
ケガを防ぎ、効果を最大化する「柔軟性を高める5つのルール」
ストレッチは、ただ伸ばせば良いというものではありません。安全に、そして確実に筋肉を柔らかくするための鉄則をご紹介します。
必ずウォームアップ後に行う
冷えた状態の筋肉は、冷たい飴のように硬く切れやすい状態です。軽く走ったりジャンプしたりして、血流を良くしてから伸ばしましょう。
「痛気持ちいい」範囲にとどめる
無理に反動をつけるのはNGです。息をふーっと吐きながら、リラックスしてゆっくり伸ばすのがコツです。
タイミングで種類を使い分ける
運動前は、体を動かしながら5秒程度で行う「動的ストレッチ」。運動後やお風呂上がりは、20〜30秒じっくり伸ばす「静的ストレッチ」が基本です。
1日5〜10分、毎日続ける
柔軟性は一朝一夕では身につきません。週末に1時間やるよりも、毎日5分続ける方が圧倒的に効果が出ます。
痛みがある場合は無理をしない
成長期のお子様ですので、週に1〜2日は完全な休養日を作っても構いません。関節などに違和感がある場合はすぐに中止し、専門家にご相談ください。
ストライドが劇的に広がる!おすすめストレッチ3選
ご家庭で毎日実践していただきたい、かけっこに特化したおすすめのストレッチを3つ厳選しました。
① もも裏ストレッチ(ハムストリングス向け)
床に座って片脚を伸ばし、もう片方の膝を曲げて足の裏を内ももにつけます。伸ばした脚の膝が曲がらないように注意しながら、上体を前に倒して胸を太ももに近づけます。
【ポイント】背中を丸めず、骨盤からまっすぐ倒す意識で。太もも裏が伸びる位置で20〜30秒キープします。左右交互に2〜3回行ってください。脚の振り出しが大きくなります。
② 付け根ストレッチ(腸腰筋・股関節向け)
片脚を大きく前に出し、後ろ脚の膝を床につける「ランジ」の姿勢をとります。前の脚の膝を90度に曲げ、上体をまっすぐに保ったまま、お尻を前下方にグッと沈み込ませて、後ろ脚の付け根を伸ばします。
【ポイント】背骨を軽く前後に動かしながら20〜30秒キープ。左右交互に行うことで、脚が楽に高く上がるようになります。
③ お祈りストレッチ(背骨・体幹まわり向け)
床で四つん這いになり、お尻をかかとにつけるようにお辞儀をします。背中を丸めて頭を下げ、背骨全体をぐーっと伸ばします。
【ポイント】15〜20秒キープを2〜3回繰り返します。背骨が柔らかくなることで、腕の振りと体幹が安定し、全身の動きがスムーズになります。
以上が今回のストレッチになります。
柔軟性は、今日やって明日すぐに結果が出るものではありません。しかし、毎日少しずつ続けることで、確実にお子様の体は変化していきます。
かく言う私自身も、昔から決して体が柔らかい方ではありませんでした。しかし、日々のケアを続けることで可動域が広がり、「手入れをすれば体は必ず応えてくれる」ということを身をもって実感しています。
ご家庭で続けるための最大の秘訣は、親子で一緒に「ゲーム感覚」で行うことです。「お風呂上がりに、どっちが柔らかいか勝負しよう!」「かけっこの前に一緒にストレッチしようね」と声をかけてあげてください。それは単なる運動ではなく、かけがえのない親子のコミュニケーションの時間にもなります。
当教室でも、日頃からストレッチをしっかり行っているお子様は、走るフォームが美しく、タイムも順調に伸びていく傾向にあります。
柔らかくしなやかな筋肉を手に入れると、走ることがもっと楽に、もっと楽しくなります。ぜひ今日から、ご家庭でのストレッチ習慣をスタートさせてみてくださいね!
■ まとめ:足が速くなるための柔軟性アップのポイント
最後に、今回お伝えした「筋肉の柔軟性」と「ストレッチ」の重要ポイントを振り返ります。
・筋力やフォームが良くても、筋肉が硬いとストライド(歩幅)が伸びず速く走れない。
・特にハムストリングス、腸腰筋、脊柱の柔軟性が、走りの大きさと軽やかさを左右する。
・ストレッチは「体が温まった状態」で「痛気持ちいい範囲」でゆっくり行うのが鉄則。
・もも裏、股関節の付け根、背骨まわりの3つのストレッチを毎日5分続けるだけで走りが変わる。
・親子でコミュニケーションを取りながら、楽しく継続することが一番の近道。
かけっこは、自分自身の身体と向き合い、成長を実感できる素晴らしいスポーツです。正しい知識と日々の小さな積み重ねが、必ずお子様の自信と笑顔につながります。
もっと詳しいフォームチェックや、専門的な指導をご希望の方は、ぜひIRACの練習会に遊びに来てくださいね。身体の仕組みを熟知したコーチ陣が、お子様の潜在能力をしっかりと引き出します!





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